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放置しないことが大切

悩む人

病院で治療を受けよう

仕事や家庭の不和といったストレスから、中高年層がうつ病になるケースもありますが、若い世代では新型うつ病を発症する人が増え始めています。このうつ病が厄介なのは、周りの人からはうつ病と映りにくい点です。今までの一般的なうつ病は、落ち込み具合や注意力の散漫が激しいなど、周囲から見ても明らかに異変が起きていると察知できます。ところが新型うつ病の場合は、ストレスから解放されている時や、自分が好むことを行う際は、落ち込んでいた時の塞ぎ込みが消し飛んだかのように元気になります。ですから、もしも新型うつ病を患った時は、周囲の人に誤解を与えないように配慮しましょう。例えば、うつ病の症状がひどくて会社を休んだ場合でも、仕事に行かなくて良いとなった瞬間に症状が治まることもあります。そんな時は学生時代の友人と飲みに行くこともあるかも知れませんが、職場の人からすればズル休みと判断しますので、うかつな行動は慎むのが賢明です。特に近年ではSNSの書き込みなど、意外な所から上司や仕事仲間に発覚することもあるため、気を付けておきましょう。一度仮病のレッテルを張られてしまいますと、他人はそれ以外に見えなくなりますから注意が必要です。新型うつ病の治療は、本人に関わりがある人々の理解や協力が必要ですから、十分配慮しなければなりません。そこで新型うつ病を自覚した時は1人で悩まず、精神科や心療内科などの病院へ通いましょう。新型うつ病は従来型と違い、うつ病であることを他人へ伏せずに、むしろうつ病であることを公言する傾向があります。ですので病院へ通うことで、職場や周囲の人へも、うつ病を本当に患っていることを認識してもらえるのです。また、うつ病は放置しておきますと、脳の機能も次第に低下していきます。うつ病による心の揺れ動きが記憶を司る海馬などに影響を与え、物事を覚える能力が落ちてしまい、仕事の効率も衰えていくのです。ひどい場合では人格が崩れたり、心が幼児へ逆戻りしたりする退行現象を引き起こすケースもあるとされています。それらのリスクを抑え、症状の進行を防ぐためにも、治療を受けるのが肝心です。そして病院で治療を受ける時ですが、医師へは状況や経緯などを詳しく話すように留意しましょう。例えば若い方が新型うつ病に掛かる場合、上司からの些細な言動が引き金になっているケースも多々見られます。上司からすれば何気ない注意や、業務上のミスの指摘でありましても、言われた本人は過敏に捉えてしまい、自尊心を踏みにじられたなど、トラウマとして心に刻まれる場合が少なくありません。それらの出来事はトラウマを解消するための行動療法など、治療の大切な糸口になりますから、関係ないと判断せず医師へ伝えてください。治療をスタートしますと、病状が軽ければ予想以上に早く改善を実感できるかも知れませんが、しばらく症状が出ていないからと言って、治療を途中で止めないようにしましょう。新型うつ病は元気な状態でも、トラウマや心の傷を呼び覚ます光景を見たり、音を聞くだけでうつ状態へ急転したりしますので、完治したと早合点するのは禁物です。何より新型うつ病は、心の浮き沈みを織り交ぜながら推移する病気ですから、その点も踏まえて治療に臨みましょう。